【KAIZEN三四郎ものづくり道場】年末棚卸と在庫改善:今年こそ“在庫の見える化”でムダを断つ! KAIZEN三四郎とツクル君の年末工場対話

 年末の棚卸が近づくたびに、「また今年も倉庫と格闘か…」と感じていませんか。

 在庫置き場は製品・部材であふれ、どこに何がいくつあるのか、正確に把握できない。

 その一方で、帳簿上の在庫と実在庫が合わず、決算前は毎年バタバタしてしまう——。

 本記事では、こうした年末棚卸を「ただの年中行事」で終わらせず、在庫改善と“儲かる体質づくり”のスタートラインに変えるための考え方と具体策を、現場に精通したベテランコンサルタントのKAIZEN三四郎と中小金属加工企業に勤める若手のホープ ツクル君がお伝えします。

棚卸は「売上原価と利益」を決める“経営イベント”である

ツクル君:三四郎さん、いよいよ年末棚卸の季節ですね…。
うちの工場も倉庫がパンパンで、今から頭が痛いです。

ツクル君:チャンス…ですか?正直、“やらされ感”のほうが強くて…。

ツクル君:売上原価…?

ツクル君:なるほど!単に数を合わせるだけじゃなく、会社の経営そのものに関わるんですね。

棚卸で見えてくる“三つの真実”とは

ツクル君:三四郎さん、棚卸で何が分かるんです?

ツクル君:…全部、耳が痛い話ですね。

ツクル君:多めに買ったり、工程が遅れて余ったり…。確かに思い当たります。

“安心在庫”が生む悪循環

ツクル君:うちの工場は、トラブル防止のために材料を多めに持っておく文化があるんです。
それって悪いことなんでしょうか?

ツクル君:悪循環…?

ツクル君:…うちのことじゃないですか!

ツクル君:数えるだけじゃなく、原因まで記録するんですね。

★ポイント2:10%の“滞留在庫”に注目する

ツクル君:うちも“使うかもしれない”部材が眠っています…。

★ポイント3:工程・購買・現場の三者で“来年の在庫ルール”を決める

ツクル君:なるほど、棚卸を“反省会”じゃなく“未来会議”にするんですね!

DXで棚卸の負担を減らし、在庫をリアルタイムで見える化する

ツクル君:三四郎さん、でも棚卸って毎年同じ苦労をしてしまう感じがします…。
来年また同じじゃ意味がないですよね。

ツクル君:確かに、紙とExcelだと情報がバラつきます…。

ツクル君:棚卸の苦労って“現品と帳簿のズレ”ですもんね…。

今年の棚卸で取り組みたい“三つの宿題”

ツクル君:宿題…ありますよね?

ツクル君:なるほど!ただ数えるんじゃなくて、改善につながる棚卸にするんですね。
なんだか今年は少しワクワクしてきました!

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