標準工数と実績工数

標準工数とは?

標準工数とは、生産工程を標準作業で行ったときの工数のことです。

したがって、いかに標準作業を設定するかが問題となります。

標準作業とは?

標準作業とは、人の動きを中心とした、手順にムダがなく安全に良品を作り出すやり方のことを言います。

標準作業は以下のように表すことができます。

標準作業=①作業順序+②それぞれの作業標準時間+③標準手持ち(ラインバランスのバッファ)

①作業順序とは?

作業順序は、材料から製品が完成するまでのプロセスにおいて、作業者がモノの運搬、機械への取付け取外し、加工・組立等の作業を「最も効率的に行なう」ための順序のことです。

②作業標準時間とは?

作業標準時間(Standard Operating Time)は、特定のタスクやプロセスを実行するための標準的な作業時間を表します。これはその作業がどれくらいの時間を要するかを評価し、計画する際に使用されます。作業標準時間は、作業効率の向上やリソースの最適な利用を目的として活用するためのものです。

標準作業時間の内訳

標準時間=①作業標準時間+②準備標準時間

①作業標準時間=a 正味作業時間+b 余裕時間
a 正味時間=主体時間+付帯時間
b 余裕時間=個人余裕時間+疲労余裕時間+職場余裕時間+作業余裕時間

②準備標準時間=準備余裕時間+準備正味時間
に分けられます。

余裕とは?

作業余裕、職場余裕、個人余裕を3~5%
疲労余裕を重作業30%、中作業20%、軽作業10%などの数値を目にすることがあります。

では作業標準時間を確立するためにはどうするのか?
観察とデータ収集:特定の作業やプロセスを詳細に観察し、関連データを収集します。これには作業を実行する時間、手順、リソース、および必要なスキルや設備などが含まれます。
時間測定:実際に作業を実行し、かかる時間を記録します。これにより、作業にかかる時間を正確に把握できます。

データ分析:収集したデータを分析し、平均作業時間や標準偏差などの統計情報を計算します。これにより、作業標準時間を決定するための基準が確立されます。

作業標準時間の設定:データ分析を基に、作業標準時間を設定します。これは、作業を実行するための基準となる時間です。

数値化と管理:設定された作業標準時間は数値化され、社内で共有されます。また、定期的に見直され、必要に応じて更新する仕組みが必要です。

③標準手持ちとは?

標準手持ちとは、「標準時間」と「作業順序」を守り、繰り返し同じ作業ができるように必要な工程内の最少限の仕掛品のことを言います

作業標準・作業時間は、生産性の効率化、計画、負荷管理など、日常業務に不可欠です。中小製造業は、これらの標準時間を活用してタスクの計画や実行を最適化し、目標を達成するのに役立てるための土台となります。

ところが、試作品・多品種少量・短納期・顧客が複数という条件下で標準作業・作業時間をどのように設定・測定し必要に応じて更新していけるのか??それが最大の課題でとなっているのが中小製造業の最大の課題の一つです。

それを解決するためTED(Total Engineering Design)では、新規・短納期・多品種少量・多数の取引先でもP(作業標準・標準時間)D(手配・実績収集・負荷・進捗・在庫)C(収集・分析・比較)A(収取結果反映・実行)の仕組みが 品質・納期・原価・人材・設備で回ります。 

実績工数とは?

一方、標準工数に対して実績工数があります。
その対比が生産性であり、作業能率などに発展して行きますが、その能率差異が「加工工場の命=利益」です。
しかし「標準」と言っても、これは最高でも最低でもありません。
余裕率の考え方などで、大きくブレが有ったりします。
また、指定率も考え方や、設備や班構成、編成効率等々様々な前提条件が多く関連しています。
標準工数と定められている時間の中には、短縮できる時間が多くあるはずです。
「実際に動いている時間は一日2時間程度、作業能率100%」でも、前後の準備時間や余裕時間が6時間近くある場合もなります。
これを3時間動かす事が出来ば、作業能率150%になります。
標準時間というのも、作業能率を把握する一つの考え方であるということです。
「100%の作業能率」などは、あるべき姿かた捉えれば、過去におけるただの通過地点であるといえるでしょう。
人間のやっている動作にはまだまだ知恵の出る部分がたくさん有ります。
更に、気持が変れば上にも下にも行きます。
標準工数を少し掘り下げて、ロスを無くし、効率の良い、疲れない職場をめざしましょう。
動作研究、職場改善、5S、チームワークなどやる事は沢山有ります。

ここで重要なのが、「常に正確なデータの把握」となります。
基準となる情報の「入手の仕方」と、「正確な計測に基づいた」データで無ければ、役に立ちません。
作業時間の把握などは、各現場の作業員の負担増にならず、着完がリアル把握対応出来るシステムの導入をお勧めします。

中小企業には、それぞれの生い立ちによる個性があります。
また、その個性こそが他社に対する差別優位性になっています。
その個性を共有し貴社に合ったムリの無い、成果に直結するご提案をさせて頂きます。
まずは、ご連絡をください。