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工場の安全衛生におけるリスクアセスメントとは、職場の潜在的な危険性又は有害性を見つけ出し、これを除去、低減する手法です。
労働災害や事故が起こる可能性と災害や事故が発生した場合のケガの大きさが、どの作業にいつ潜んでいるか調査(洗い出し・見積り・評価)し、適切なリスク低減対策を実施することが重要です。
従来の労働災害防止対策は、発生した労働災害の原因を調査し、類似災害の再発防止対策を確立し、各職場に徹底していくという手法が基本でした。
しかし、災害が発生していない職場であっても潜在的な危険性や有害性は存在しており、これが放置されると、いつかは労働災害が発生する可能性がありました。
技術の進展等により、多種多様な機械設備や化学物質等が生産現場で用いられるようになり、その危険性や有害性が多様化してきました。
これからの安全衛生対策は、自主的に職場の潜在的な危険性や有害性を見つけ出し、事前に的確な対策を講ずることが不可欠であり、これに応えたのが「職場のリスクアセスメント」です。

※:2006年(平成18年)4月1日以降、労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針「危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置」の実施が労働安全衛生法第28条の2により努力義務化されました。

また、その具体的な進め方については、同条第2項に基づき、「危険性又は有害性等の調査等に関する指針」が公表されています。