【KAIZEN三四郎ものづくり道場】人が増えない時代に「勝ち筋」をつくる一年へ | 2026年 新年のご挨拶

ツクル君

新年あけましておめでとうございます。
三四郎さん、いよいよ2026年ですね。
現場の声を聞いていると、
「人は増えない」
「ベテランに頼りきり」
「忙しいのに、なぜか利益が残らない」
そんな悩みが、ますます当たり前になってきた気がします。

KAIZEN三四郎

うむ……それはもはや「一部の工場の悩み」ではないな。
2026年は、
「人が増える前提で考える工場」と
「人が増えない前提で仕組みを作った工場」
この差が、はっきり見える年になるじゃろう。

2026年、中小製造業が直面する「3つの限界」

ツクル君

確かに……。
求人を出しても応募が来ない。
来ても、育つ前に現場が回らなくなる。
結果、改善どころじゃなくなってしまう……。

KAIZEN三四郎

じゃがツクル君、そこで思考を止めてはいかん。
人が足りないなら、考えるべきはこれじゃ。
👉 「その人しかできない仕事」を減らす
(特定のベテランの勘に頼る段取り、担当者によって手順が変わる作業などじゃ)
👉 「判断を迷わせる仕事」をなくす
(「この傷はOKか?」と悩む検査や、次にどの注文に着手すべきかの優先順位などじゃ)
👉 「ベテランの頭の中」を見える形にする
(工場長しか組めない生産計画のロジックや、熟練工の勘に頼る設備調整などじゃ)
これが、2026年の基本になる。

ツクル君

なるほど……。
つまり、
「頑張る人を増やす」んじゃなくて、
「頑張らなくても回る仕組み」をつくる、ですね。

KAIZEN三四郎

その通りじゃ。
多くの中小製造業は、
すでに限界まで頑張っておる。
これ以上、
・気合
・長時間
・属人対応
で乗り切ろうとしても、いずれ無理が来る。

ツクル君

2026年は、
「なんとなく回っている」状態から
「理由があって回っている」状態へ。
工場を一段、引き上げる年ですね。

KAIZEN三四郎

うむ。
生産計画、進捗、在庫、負荷。
完璧である必要はない。
じゃが、
「誰が見ても、同じ判断ができる」
ここまでは、必ず持っていく。
それが、
これから先、攻めに転じるための最低条件じゃ。

ツクル君

僕たちも、
「システムを入れること」そのものではなく、
現場がラクになり、判断が速くなること。
そこに、とことん向き合っていきます。

KAIZEN三四郎

2026年は、
守るために我慢する年ではない。
次の3年を勝ち抜くための
“土台を固める年”じゃ。
忙しさに流されず、
一つでも「元に戻らない改善」を積み上げていこう。
本年も、共に歩んでいくぞ。

「なんとなく回っている」からの脱却チェックリスト

 「自社は大丈夫だ」と思っていても、以下の質問に「Yes」と即答できない場合、その現場は「人」に依存して辛うじて回っている状態(=なんとなく回っている状態)である可能性が高いと言えます。

1.生産計画の基準
「今日、何を、どの順番で作るか」が、担当者の記憶や勘に依存していないか?
✅工場長がいなくても、現場の作業者は「次に着手すべき仕事」がわかるか?
✅「なるべく早く」「特急で」という曖昧な指示ではなく、具体的な「着手日時・完了日時」が定義されているか?
✅割り込み注文が入った際、どの作業を後回しにするかの判断基準(優先順位)がルール化されているか?
NGな状態: ベテラン担当者の頭の中にしか段取りがなく、その人が休むと現場が混乱する。

2.進捗の把握
「今、どこまで進んでいるか」を知るために、わざわざ人に聞く必要があるか?
✅現場を歩き回って「あれどうなった?」と聞かなくても、PC画面を見れば最新の状況がわかるか?
✅遅れが発生した際、その事実が「翌日の朝礼」ではなく、「発生した時点」で共有される仕組みがあるか?
✅「順調です」という感覚的な報告ではなく、「工程Aが完了、工程B着手中」といった事実ベースの報告になっているか?
NGな状態: 夕方や翌朝にならないと正確な出来高がわからず、トラブル対応が後手に回る。

3.在庫の管理
「モノを探す時間」や「欠品による手待ち」が発生していないか?
✅「誰が」探しても、システム(または台帳)上の在庫数と、実際の棚卸数が一致しているか?
✅発注のタイミングが「そろそろ無くなりそうだから」という担当者の勘ではなく、「在庫が〇個になったら発注」という数値基準で決まっているか?
✅「あの材料、どこに置いたっけ?」と探す時間が、1日合計10分未満に抑えられているか?
NGな状態: 特定の人しか資材の置き場所や発注タイミングを知らず、その人がいないと欠品や過剰在庫が起きる。

 もし一つでも「No」があるなら、それは2026年に解消すべき「属人化の壁」です。
 その仕事が「人」に紐づいている限り、忙しさは減らず、判断は遅れ、改善も積み上がりません。
 誰が担当しても同じ判断・同じ結果が出るように、判断基準や流れをシステム(仕組み)として定義すること。
 それこそが、人が増えない時代において、現場を疲弊させずに成果を積み上げていくための「勝ち筋」の第一歩となります。

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