11月22日、「IT導入補助金2024」最終公募結果発表、大変低い採択率となりました!

独立行政法人中小企業基盤整備機構は、11月22日(金)、「サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)2024」の最終公募結果を以下の通り発表しました。

■採択結果概要

補助金名:IT導入補助金2024
「通常枠」7次締切分
「セキュリティ対策推進枠」7次締切分
「インボイス枠(インボイス対応類型)」12次締切分
「複数社連携IT導入枠」4次締切分

締切日:令和6年10月15日(火曜)

申請数:17,338者【通常枠5,573者、セキュリティ対策推進枠49者、インボイス枠(インボイス対応類型)11,714者、複数社連携IT導入枠2者】

採択数:2,729者【通常枠1,454者、セキュリティ対策推進枠29者、インボイス枠(インボイス対応類型)1,245者、複数社連携IT導入枠1者】

IT導入補助金2024サイト https://it-shien.smrj.go.jp/news/20272

今回、この採択結果を見て、大変驚いたことは、通常枠とインボイス枠の採択率が非常に低かったことです。通常枠は過去6回の採択率は75.4%〜79.2%でしたが、今回の7次締切の採択率は26.1%、インボイス枠(インボイス対応類型)に至っては、過去11回の採択率は90.0%〜95.3%でしたが。今回の12次締切の採択率は、なんと10.6%でした。

ご参考までに、下記にIT導入補助金2024の、通常枠とインボイス枠(インボイス対応類型)の過去の採択状況を示した表を添付します。

なぜこのような低い採択率になったのか、本稿執筆時点で補助金事務局からの説明はありませんが、弊社が推測するに、今回の公募はそもそも「追加公募」という位置付けでなされたものであり、予算が非常に限られていたせいではないかということです。

心配になるのは来年のIT導入補助金がどうなるかということですが、今回、これだけ交付数が絞られたのは特殊な例であり、従来並みの採択率に戻ると考えて良いのではないかと思います。ただし、IT導入補助金にまつわる「不正問題」が昨今クローズアップされており、審査が厳格化されることも予想されます。今後、国会による補正予算の審議、議決を経て、おそらく来年1〜2月に執行が決定することになると思われますので、動向を注視して、皆さまに情報を提供していく所存です。(ちなみに、2024年は、2月16日より公募が開始されました。)

なお、参考までに、11月22日に閣議決定した政府の「総合経済対策(国⺠の安心・安全と持続的な成⻑に向けた
総合経済対策)」の政策ファイルより、『省力化・デジタル投資』のページを引用、ご紹介します。

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