メルマガ「DXナビゲーション」バックナンバー:第12号 生産管理に役立つ資格(2/2)「QC検定(品質管理検定)」とは? 試験概要や難易度について解説

QC検定(品質管理検定)とは

生産管理に役立つ資格として、前回の「生産管理オペレーション」に続き、今回は「QC検定(品質管理検定)」についてご説明いたします。

QC検定とは、品質管理に関する知識を客観的に評価する試験です。試験では、品質管理の手法や考え方、品質管理の実践、改善能力などの知識が問われます。製造業において、品質管理を徹底する重要性は改めて言うまでもありません。製造現場のみならず、工場のどの部門においても、品質管理への高い意識・知識が求められるだけに、昨今はQC検定を評価する企業が増えつつあります。

QC検定は、日本品質管理学会が認定を行い、 日本規格協会と日本科学技術連盟が主催団体として運営しています。この他、16の協賛団体があります。

なお、QC検定は2005年に第1回の試験が実施された比較的新しい資格ですが、2023年時点にて累計合格者は66万人を突破。3月と9月の年2回、全国約120箇所の会場にて筆記試験が実施されています(2024年度の9月の回は9月1日に終了、次回の3月の回は25年3月16日開催)。

QC検定、1級〜4級のレベルとその違い

QC検定には、品質管理の知識や経験などのレベルに応じた1級~4級の試験があります。学歴や実務経験などの受検資格はないため、どの級から受検しても構いません。

ただし、上位の級になるにつれ、品質管理の実務で得られる知識や改善能力がないと問題が解けないようになっています。そのため、自分のレベルに合わせて受検する級を選ぶことが大切です。具体的には、品質管理の知識がない新社会人や学生は4級、品質管理の基礎的な知識と経験がある方は3級が適しています。一方、2級は品質管理のリーダーを務めている方、1級は品質管理活動を自ら指導できるリーダーや管理職に向いています。

【参考】各級の問題例 https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/qc_mondai

企業におけるQC検定資格取得のメリット

企業におけるQC検定資格取得には、いくつかの重要なメリットがあります。以下に主なポイントを挙げます。これらのメリットを活かすことで、企業はより効果的な品質管理を実現し、全体的な業務のパフォーマンス向上に寄与することができます。

まとめ

QC検定は、品質管理に関する知識を「客観的」に評価する資格です。取得を推奨する企業があることや、受検者が年々増加傾向にあることからも、実用性の高い資格と評価できるでしょう。

生産管理の専門家として、資格を持つことは、自分自身のスキルや知識を証明するだけでなく、組織全体の生産効率や品質向上にも大きく貢献することができます。資格を持つことで、より高い信頼性と専門性を持って業務に取り組むことができます。

「生産管理オペレーション」「QC検定」、是非とも検討されてみることです。

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