メルマガ「DXナビゲーション」バックナンバー:第11号 生産管理に役立つ資格(1/2)「生産管理オペレーション」とは? 試験概要や難易度について解説

生産管理の資格について昨年HPに記事を掲載したところ、以来現在に至るまで、大変多くの方にご拝読いただいております。ご愛読、ありがとうございます。皆さまの関心の深さが伺えますので、改めて続編という形で、本メルマガで解説させていただきます。

生産管理は、多様な要素を複合的に統合し、効率的な生産活動を実現するための重要な役割を果たしています。生産管理を行う上で資格の取得は必須ではありませんが、これらの要素を一元的に管理するためには、深い知識と実践的なスキルが求められます。

ついては、生産管理の仕事をしている人の中には、資格取得を考えている方も多いのではないでしょうか。生産管理の仕事は資格がなくても行えますが、資格を取得することは、生産管理の専門的な知識を深めることで企業の生産性向上に寄与できるとともに、キャリアアップにもつながるなど、さまざまなメリットがあります。

中でも、職業能力開発促進法に基づいて作られた資格で、中央職業能力開発協会(JAVADA)が実施しているビジネス・キャリア検定試験のひとつである「生産管理オペレーション」と、日本品質管理学会の認定を受け、日本規格協会(JSA)と日本科学技術連盟(JUSE)が実施している品質管理に関する資格である「QC検定」は、生産管理の仕事に従事するなら、取得しておきたい資格です。

今回と次回の2回に分けて、「生産管理オペレーション」と「QC検定」がどのような資格なのか、試験の内容や難易度、取得するメリットについてご説明します。まずは、「生産管理オペレーション」について。

生産管理オペレーションは「生産管理」分野の資格のひとつ

「生産管理オペレーション」は、中央職業能力開発協会が実施するビジネス・キャリア検定『生産管理』の資格の中のひとつです。生産管理の中でも、生産システムの運用業務を対象としています。主に原材料の管理や実際の生産活動から顧客への引き渡しまでの分野の管理を学ぶものです。同じ生産管理でも生産システムの企画開発や設計などに従事する人を対象とする資格は、「生産管理プランニング」として扱われています。生産システムの実際の運用業務に携わる人を対象とする資格「生産管理オペレーション」には、企画開発や設計などの内容は含まれていません。

生産管理オペレーション資格取得のメリット

生産管理オペレーションは、「職業能力開発促進法」という法律に基づいて定められた公的な資格であり、また、厚生労働省が設けている「職業能力評価基準」に準拠してもいるので、とても信頼性の高い資格です。
  
資格を取得することで、生産管理の専門知識が深まり、業務の効率化や品質の向上に寄与するなど、企業において重要視されています。また、資格取得者にとっては、専門性を高め、業務遂行能力を向上させることで、キャリアアップに大きく貢献します。

受験資格が不要で間口が広いのも大きな魅力なので、皆さまの企業の従業員にも受験を勧められてはいかがでしょうか。

生産管理オペレーション:3級、2級、生産管理:1級の違いとは?

生産管理オペレーションの資格は、3級と2級の2段階設定です。1級になると生産管理プランニングと生産管理オペレーションを併せた「生産管理」という資格になります。

【参考】過去の問題例(2022年度後期)

・3級生産管理オペレーション         https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/r04l042b01x.pdf

・2級生産管理オペレーション(作業・工程・設備管理)https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/r04l042a01x.pdf

・2級生産管理オペレーション(購買・物流・在庫管理)https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/r04l042a02x.pdf

出所:中央職業能力開発協会

まとめ

生産管理の業務は、適切にQCDを管理して問題なく製品を市場に流通させる上で非常に重要な役割を担っています。生産管理の専門家として、資格を持つことは、自分自身のスキルや知識を証明するだけでなく、組織全体の生産効率や品質向上にも大きく貢献することができます。資格を持つことで、より高い信頼性と専門性を持って業務に取り組むことができます。

また、資格を持つことで、生産管理業務の考え方をしっかりと学ぶことができます。これにより、日常の業務の中で直面するさまざまな課題に対して、適切な判断を迅速に下す能力が身につきます。さらに、生産管理の資格を取得する過程で、弊社の総合生産管理システムTEDを含めた生産管理ソフトやさまざまなツールの使い方を学ぶことができます。これにより、データの収集や分析、そして最適な生産計画の策定など、業務を効率的に進めるためのツールを使いこなす能力が身につきます。

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