【速報・もの補助最新採択発表】補助金は3割しか通らない!勝ち残る“事業計画3原則”とは

もの補助、IT導入、共に採択率は過去最低水準に。約3社に1社しか採択されない現実

 2025年に入り、中小企業の設備投資やDX推進の切り札である「ものづくり補助金」と「IT導入補助金」の採択率が急落しています。直近の公募回では、両補助金ともに採択率は30%台で推移しており、「申請すれば通る」時代は完全に終焉を迎えました。

補助金申請は今や、約3社に1社しか勝ち残れない、熾烈な競争です。

 今回はものづくり補助金を中心に、この厳しい現実をデータで確認するとともに、競争を勝ち抜き、貴社の事業を確実に前進させるための「選ばれる事業計画」の3原則と、採択率を劇的に高める戦略的な加点項目活用法を徹底解説します。

 IT導入補助金の申請を考えられているお客様にも参考になる部分がありますので、採択の壁を乗り越え、補助金を獲得したいすべての経営者様は、ぜひ最後までお読みください。

ものづくり補助金も30%台の採択率、定着か?

 2025年10月27日、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」(ものづくり補助金)の第20次公募の採択結果が発表になりました。2025年2回目の公募にあたります。

 「製品・サービス高付加価値化枠」(いわゆる「通常枠」に該当するものです)は、申請数2,276者、採択数784者で採択率は34.4%でした。

 2025年7月28日に採択結果が発表になった第19次補助金(2025年1回目の公募)は、申請数5,025者、採択数1,623者で採択率は32.2%でした。

 2023年までは50〜60%程度あった採択率は2024年から50%を割る水準に低下し、直近は30%台になっています。

 「IT導入補助金」については、当ホームページで何回かお知らせしている通り、2024年までは概ね60〜70%台であった採択率は、2025年に入って大きく減少しています。

 近年、中小企業の生産性向上やDX(デジタルトランスフォーメーション)を強力に後押しする「ものづくり補助金」と「IT導入補助金」は、多くの事業者が活用を検討する重要な資金調達手段となっています。

 しかし、直近の公募回におけるこれらの補助金の採択率は、ともに約3割程度で推移しており、申請者にとって非常に厳しい競争環境にあることを示しています。これは、補助金への関心と需要が高まっている一方で、予算には限りがあるため、採択されるための難易度が上がっていることを意味します。

「選ばれる事業計画」3つの原則

 採択率が3割という状況は、「申請すれば採択される」という甘い見通しが通用しないことを明確に示しています。単に要件を満たすだけでなく、審査で「選ばれる」事業計画を作成することが極めて重要です。採択の鍵を握るのは、以下の点です。

1.補助金の目的に沿った明確な事業目標

 補助金が求める「付加価値額の向上」や「生産性の向上」といった目的に、自社の事業がどのように貢献し、具体的な成果を出すのかを明確に示す必要があります。特に、補助金で導入する設備やITツールが、いかに事業変革に不可欠であるかを論理的に説明することが求められます。

2.事業の革新性と実現可能性

 ・ものづくり補助金であれば、他社にはない革新的な製品開発やサービス提供、または生産プロセスの抜本的な改善を目指しているか。
 ・IT導入補助金であれば、導入するITツールが単なる効率化に留まらず、新たなビジネスモデルの創出や企業の競争力強化に繋がるか。

 また、その計画が現実的なスケジュールと体制で確実に実行できることを示す必要があります。

3.詳細かつ説得力のある根拠

 「〇〇を導入します」という漠然とした内容ではなく、市場分析、具体的な数値目標(売上・利益・人件費増加率など)、そして補助金が終了した後の自立的な成長戦略を具体的に示し、審査員を納得させる説得力を持たせることが不可欠です。

採択率を左右する「加点項目」戦略

 採択率が約3割に低下した今、基本要件を満たすだけでは不十分です。事業計画そのものの質の向上に加え、加点項目を戦略的に取得し、他の申請者との差別化を図ることが極めて重要になります。

 ものづくり補助金の公式サイトに、第16次公募の加点項目の取得個数別の採択率という興味深いデータが出ています(全申請枠対象)。

 加点項目が0個の場合:33.4%
 加点項目が1個の場合:43.3%
 加点項目が2個の場合:53.0%
 加点項目が3個の場合:57.2%
 加点項目が4個の場合:60.4% にまで採択率が高まっています。

 加点項目を2個獲得するだけで採択率を20%高めることができるなど、加点項目は採択率を決める要因として非常に重要なことが分かります。

 加点項目は、補助金の目的や政策的意図に沿った取り組みを行った事業者を優遇する仕組みです。加点項目は、補助金申請の準備段階から計画的に取得することで、審査における優位性を高めることができます。採択の確率を最大限に高めるためにも、自社で取得可能な加点項目がないか、専門家と連携して検討することが不可欠です。

 *なお、IT導入補助金の事務局からはこのような加点項目に関するデータは公表されていません。

ものづくり補助金の加点項目

 ものづくり補助金の採択率を高めるために、最大で6項目まで加点申請が可能です 。採択の優位性を確立するため、自社の状況に合わせて戦略的に取得を検討しましょう。

専門家と連携し、3割の壁を突破せよ

 採択率が低いということは、事業計画の質がこれまで以上に審査結果を左右するということです。

 私たちはお客様の事業内容を深く理解し、補助金の採択基準を満たすだけでなく、「審査員に響く」質の高い事業計画策定をサポートします。厳しい競争を勝ち抜き、約3割の壁を突破するために、専門家の知見をぜひご活用ください。

 貴社の未来を切り拓く投資を、補助金で実現できるよう全力で支援いたします。

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